多くの施設で出産後、退院してから初めての健診は1ヶ月健診となります。しかし、
  お母さんにとって最も不安が強いのは退院してから1ヶ月健診までの期間であり、
  心身ともに不 安定な状況に陥りやすいと言われています。
   そこで当医院では、お母さんの不安を取り除くためと母乳哺育への支援のため、
  当医院で出産されたお母さん全員に退院後1週間健診を実施しています。


・授乳時間に合わせて来院
・母乳外来にて助産婦による個別診断・指導
  赤ちゃん……体重(日増量)
        直接授乳の様子
        授乳量(直接母乳量)
        黄疸検査
        臍部(おへそ)の観察と処置
        湿疹・おむつかぶれの有無
        聴診
        全身の観察
  お母さん……SMC方式乳房自己マッサージの確認
        乳房トラブルの有無
        授乳の仕方の確認と再指導
        搾乳手技の確認と再指導
        今後の授乳方針
        身体の回復状況等の問診
        退院後の育児の様子、気がかりなこと等の問診
・必要と思われる症例は診察室にて医師による診察
・退院後2週間健診来院者の選択

1週間健診後にアンケートを行いました。 以下のデータをご覧下さい。

退院後困ったことはありましたか。

   はい… 156名(74%)

   いいえ…55名(26%)
        ※211人中

 

  

・おっぱいがちゃんと出ているか、足りているか心配だった。
・赤ちゃんが上手におっぱいを飲んでいるのか不安だった。
・入院中のようにうまく授乳できない。
・おっぱいがたくさん出はじめたので困った。
・おっぱいが張って痛かった。
・赤ちゃんが泣きやまないので困った。
・赤ちゃんの黄疸が心配。
・赤ちゃんがお乳を吐いて心配だった。
・赤ちゃんの身体のこと1つ1つが異常じゃないかと不安になる。
・悪露が多い気がする。
・涙もろくなり、わけもなく泣けた。
・何でもないことにイライラした。

困ったこと心配なことを1週間健診までに誰かに相談しましたか。

   はい… 109名(71%)

   いいえ…44名(29%)
        ※153人中

 

 

困ったこと心配なことを相談して問題が解決しましたか。

   はい… 61名(61%)

   いいえ…39名(39%)
        ※108人中

-------相談者別回答 ※104名中---------------------------------------

・当院のスタッフに電話等で相談し、問題が解決しましたか。

 

  はい… 109名(71%)

  いいえ…44名(29%)
       

 

     ・実母、ご主人(その他 姉・妹、友人など)に相談し、
      問題が解決しましたか。

 

  はい… 109名(71%)

  いいえ…44名(29%)
       

 

2回目以上の経産婦さんで前回は他院で出産された方への質問。

   ・前回は1週間健診がありましたか。
    はい…12名(16%) いいえ…63名(84%)

   ・前回の退院後1ヶ月健診までに何か困ったこと、心配なことは ありましたか。
    はい…45名(62%) いいえ…28名(38%)

   ・前回も1週間健診があったらよかったと思いますか。
    はい…57名(92%) いいえ…5名(8%)

1週間健診を受けて困っていたこと心配事は解決しましたか。※210人中

   はい…209名(99%) いいえ…1名(1%)

1週間健診を受けてよかったと思いますか。※213人中

   はい…213名(100%) いいえ…0名 

  

・1週間健診が待ちどおしかった。
・1週間健診があると思うと心強い。
・とりあえず1週間と思うと精神的に楽だった。
・1週間健診を目標にがんばれた。
・1週間健診で話を聞いてもらって赤ちゃんをみてもらって
 心がスーッと楽になった。
・気になっていた事が聞けて気分が楽になった。
・赤ちゃんの体重もちゃんと増えていて、
 おっぱいが足りていることがわかって安心した。
・退院後いざ一人になってやってみるとわからない事ばかりで困ったが
 1週間健診でわか・らないことが全て聞けた。
・ちょっとした心配事が聞けてよかった。
・母乳をあきらめていたが、1週間健診のおかげで母乳哺育が続けられる。
・助産婦さんの助言がとても心強く気分が楽になった。

 


 アンケートの結果でも分かるように、出産後、入院中に種々の指導を受けて退院しますが、家に帰って一人でいざやってみると、できないことや分からないことがいっぱいで大変不安になったり、心細くなったり、また夜泣きや授乳トラブルやさまざまな育児不安によってマタニティーブルーズに陥りやすくなります。また、少子化、核家族化などにより孤立した母親が増え、適切なサポートが受けられない状況にもあります。
 お母さんの不安を少しでも和らげるためにも、なるべく早い時期に問題を察知し、対策を立てることが必要なのです。

 当医院では、出産後退院してから1週間の母児のフォロー・アップは育児支援を考えるうえで大変重要であると考え、1週間健診を実施しております。