酪酸菌(宮入菌 Clostridium butyricum MIYAIRI 588)は、腸内で酪酸という短鎖脂肪酸をつくる善玉菌です。酪酸は大腸のエネルギー源となり、腸の動きを整え、腸内環境を健康に保つうえで重要な役割を果たします。
[酪酸菌を含む整腸剤]
- ミヤBM錠:1錠に酪酸菌20mg
- ビオスリー配合錠:酪酸菌10mg、ラクトミン(乳酸菌)2mg、糖化菌10mg
糖化菌は乳酸菌・ビフィズス菌の増殖を助ける働きがあります。
酪酸菌は芽胞を作るため胃酸に強く、生きたまま腸まで届くという大きな特徴があります。
[酪酸菌の働き]
1. 腸内を「酸性」にして悪玉菌を抑える
酪酸菌が酪酸を産生すると腸内は酸性に傾き、
- 悪玉菌が増えにくい
- 善玉菌が育ちやすい
という理想的な腸内環境になります。
乳酸菌も乳酸を作って腸を酸性にし、悪玉菌の発育を抑えます。
さらに、乳酸菌は酪酸菌の増殖を促すことが分かっています。
2. 大腸のエネルギー源となり、蠕動運動を活発化
酪酸は大腸細胞の主要なエネルギー源で、
- ぜん動運動を促す
- 便の排泄を助ける
など、便秘改善に役立ちます。
3. 「痩せ菌」として注目
酪酸を含む短鎖脂肪酸は、
- 脂肪の蓄積を防ぐ
- 代謝を整える
働きがあり、肥満予防やダイエットに有用と考えられています。
短鎖脂肪酸を作る菌は「痩せ菌」と呼ばれることがあり、酪酸菌もその一種です。
4. 大腸炎・大腸がんの抑制、免疫力向上、肌質改善
酪酸菌の多い腸内環境では、
- 大腸炎や大腸がんの抑制
- 免疫力向上
- 肌質の改善
- 長寿との関連
など、全身の健康に良い影響があることが報告されています。
[善玉菌を育てるプレバイオティクス]
腸内環境を整えるには、善玉菌のエサとなる食品(プレバイオティクス)を摂ることが効果的です。
1. 発酵食品
チーズ、納豆、味噌、漬物
→ 乳酸菌が豊富で、酪酸菌の増殖も助ける
2. オリゴ糖
アスパラガス、ごぼう、大根、バナナ、りんご、牛乳
→ 善玉菌のエサになる
3. 食物繊維
豆類、きのこ、海藻
→ 酪酸菌を含む有用菌が短鎖脂肪酸を作る材料になる
[善玉菌そのものを摂るプロバイオティクス]
酪酸菌・乳酸菌・ビフィズス菌などの有用菌を食品や整腸剤で摂る方法です。
- pro=共に
- biosis=生きる
[プレ+プロを組み合わせるシンバイオティクス]
プレバイオティクス(エサ)+プロバイオティクス(菌)を一緒に摂る方法は 「シンバイオティクス synbiotics」と呼ばれ、いま注目されている腸活法です。synbioticsの「syn」は「一緒に」という意味です。腸内環境改善の相乗効果が期待できる、現在の腸活で最も注目されている方法です。
[まとめ]
酪酸菌は腸で酪酸という成分を作り、腸の動きを整え、悪玉菌を減らす働きがあります。便秘改善、免疫力向上、肥満予防にも役立つと考えられています。発酵食品や食物繊維を一緒に摂ると、酪酸菌がより育ちやすくなります。