PCOSは2026年にPMOS(多内分泌代謝性卵巣症候群)へ名称変更されました
2026年、世界的な専門家委員会により、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)はPMOS(Polyendocrine Metabolic Ovarian Syndrome:多内分泌代謝性卵巣症候群)へ正式に名称変更されました。 疾患そのものは変わらず、より正確に病態を表す名称へアップデートされた形です。
【PCOS → PMOS に名称変更された理由(要点)】
1. PCOS の「polycystic(多嚢胞)」という語が誤解を招いていた→実際には“嚢胞”ではなく 発育途中で止まった未成熟な卵胞であり、病的な嚢胞ではない
2. 卵巣だけの病気ではなく、全身のホルモン・代謝異常が中心であることが明確になった→インスリン抵抗性、高アンドロゲン血症、代謝異常(糖代謝・脂質・心血管リスク)、皮膚症状、精神症状など多系統に影響
3. 名前が誤解を生み、診断の遅れ・過小評価・治療の断片化につながっていたため→国際的な専門家・患者団体による議論の末に名称変更が決定
【PMOS(旧 PCOS)の本質:どんな病気?】
- Polyendocrine(多内分泌): インスリン、アンドロゲン、LH/FSH、AMH など複数のホルモン系が関与
- Metabolic(代謝): インスリン抵抗性は 35〜80% に見られ、糖尿病・心血管疾患リスクが上昇
- Ovarian(卵巣): 排卵障害・月経不順・卵胞発育の停滞が特徴(ただし“嚢胞”ではない)
【症状】(PCOS 時代と同じ)
- 月経不順・無月経・不正出血
- 排卵障害による不妊
- 多毛・ニキビ・脂性肌(アンドロゲン過剰)
- 体重増加・減量困難
- インスリン抵抗性・糖代謝異常
- 不安・抑うつのリスク増加
【治療はどう変わる?】
名称が変わっても治療内容は基本的に同じ。 ただし、PMOS という名前により 代謝・内分泌の包括的管理がより重視されるようになった。
- 生活習慣改善(食事・運動)
- インスリン抵抗性への介入(必要に応じて薬物)
- 月経周期の調整(ホルモン療法)
- 不妊治療(排卵誘発など)
- 皮膚症状・精神症状への個別対応
- 多職種チームによる包括的ケア(婦人科・内科・精神科・栄養・心理)
【まとめ】
PCOS は 2026 年に PMOS へ名称変更されました。 病気の本質は同じですが、卵巣だけでなく“全身のホルモン・代謝の病気”であることを正しく示すための改名です。
治療や生活改善でしっかりコントロールできます。 以前PCOSと診断された方は、そのままPMOSと同じ病気ですのでご安心ください。
また、すぐにPCOSという言葉がなくなるわけではなく、しばらくは「PMOS(旧PCOS)」という表現で併記される見込みです。