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鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は体内の鉄が不足することで赤血球の中に含まれるヘモグロビンが作られなくなることによって生じる、貧血の中で最も頻度が高い疾患です。子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜ポリープなどにより過多月経となり、鉄欠乏性貧血になります。

少しくらい月経の量が多くても他人と比べることがないので過多月経に気付かない事が多く、貧血になってもゆっくり進行するので貧血の状態に慣れてしまい自覚症状が出にくいという特徴があります。

症状

動悸・息切れ・疲れやすい・倦怠感・顔色が悪い・味覚障害・集中力低下などがありますが、ほとんどは無症状で人間ドック・健康診断などで見つかることが多いです。

診断

・ヘモグロビン値 12g/dL未満

・血清フェリチン値(貯蔵鉄)12ng/mL未満

・小球性低色素性貧血 

 MCV(平均赤血球容積)80fL未満

 MCHC(平均赤血球血色素濃度)31%未満

治療

原則として鉄剤の飲み薬による治療を行います。注射による治療もありますが、過敏反応や鉄過剰などの合併症もありお勧めしません。

鉄剤を開始すると症状が2~3週間で改善し、その後ヘモグロビン値が上昇します。その後しばらくして血清フェリチン値(貯蔵鉄)が正常化してきます。

血清フェリチン値(貯蔵鉄)が正常化しない段階で鉄剤投与を中止すると、貧血が再発しやすいため、投与の中止時期はヘモグロビン値が正常化して、かつ血清フェリチン値が正常化する時であるとされています。ヘモグロビン値12g/dL以上、血清フェリチン値(貯蔵鉄)25ng/mL以上を目指して治療しましょう。

鉄剤内服の副作用として、悪心(むかつき・吐き気)、嘔吐、便秘、下痢などの消化器症状が10-20%の患者さんに出現することがありますが、1~2週間経過したところで改善します。

鉄剤を食事中に飲む、就寝前に飲む、薬を減らす、吐き気止めの薬を併用するなどで対処することが可能ですので、消化器症状が強い場合には自己判断で中止せず相談してください。

また、貧血の治療と同時に原因疾患の検査・治療が必要です。