症状
腟・外陰部のかゆみ、白い酒粕様またはカッテージチーズ様のボロボロしたおりもの、外陰部の腫脹・発赤ただれ・カサカサ。
原因
かび(真菌)の一種であるカンジダ菌(Candida albicans)が腟内で異常増殖し、炎症をおこします。通常でも1割ぐらいの人は腟内にカンジダ菌がいます。健康な時には発症しませんが、妊娠中・抗生剤服用時・糖尿病・体力や免疫力の低下時などに発症します。
多くの女性が経験する病気で、セックスの経験がなくても発症します。セックスで感染することもありますが、それ以外の原因のことが多く、いわゆる「性病」ではありません。
治療薬
第1選択
ジフルカンカプセル150㎎ 経口、単回投与
※妊娠中、授乳中は使用できません
第2選択
エンペシド腟錠100㎎ 1日1回1錠 6日間連日投与
外用薬
ニゾラールクリーム10g 1日1回
湿疹・外陰皮膚炎を合併時にはキンダベート軟膏5g 1日3回
年4回以上繰り返す場合
ジフルカンカプセル150㎎ 経口週1回
6か月連続投与
※自費:1,200円税込/週1回分
指導
- 局所の清潔、および通気性のよい下着の着用をするとともに、刺激性の石鹸の使用を止め、コラージュフルフル泡石鹸の使用をおすすめします。
- 糖分の摂り過ぎ・アルコール飲料の摂り過ぎに注意しましょう。
- 整腸剤(ビオスリー錠)にて腸内環境の改善を図るとカンジダ菌を抑えることができるという報告があります。
- 急性期の性交渉は避けてください。
- 妊娠中では出産前に治療しておかないと赤ちゃんに感染することがあります。
- 市販のかゆみをおさえる薬では治らないばかりか悪化させることもあります。