Vulvovaginal Candidiasis:VVC
1.原因
- Candida 属真菌の異常増殖(多くは Candida albicans)
- カンジダは腟・消化管・皮膚の常在菌で、存在するだけでは病気ではない
- 自浄作用(乳酸菌による腟内pH維持)が乱れると増殖しやすくなる
✔ 発症しやすくなる要因
- 抗生物質使用後(菌交代現象)
- 妊娠、糖尿病、免疫低下(ステロイド・化学療法など)
- 通気性の悪い下着・局所の湿気
- 不適切な自己洗浄
- 性行為は「誘因」になり得るが、いわゆる性感染症ではない
2.症状
- 外陰部・腟の強いかゆみ(最も典型的)
- 痛痒い
- 灼熱感(焼けるような痛み)
- 白色で酒粕状・ヨーグルト状・カッテージチーズ状の帯下(おりもの)
- 外陰部の発赤・腫れ・掻痒による傷
3.治療
日本のガイドライン
- 局所アゾール系(クロトリマゾール腟錠6日間投与など)が first choice(第一選択)
- フルコナゾール(ジフルカン)150mg単回内服は 代替選択肢→ 局所薬と同等の効果があるとされる ※ 妊娠中は使用不可
IDSA(Infectious Diseases Society of America:米国感染症学会)
CDC(Centers for Disease Control and Prevention:米国疾病対策センター)
- 局所アゾール系(エンペシド・フロリード・オキナゾール)腟錠・クリーム
- フルコナゾール(ジフルカン)150mg単回内服 → どちらも first-line option(並列の第一選択肢)、つまり海外では「どちらも第一選択薬」。
外用薬
ニゾラールクリーム10g 1日1回
湿疹・外陰皮膚炎を合併時にはロコイド軟膏5g 1日3回
年4回以上繰り返す場合
ジフルカンカプセル150㎎ 経口週1回 6か月連続投与
※自費:870円税込/週1回分
4.予防
- 外陰部を乾燥・清潔に保つ(蒸れを避ける)
- 通気性の良い綿の下着を着用
- 抗生物質の不必要な使用を避ける
- 糖分の摂りすぎ・アルコール飲料の摂りすぎに注意
- 糖尿病の血糖コントロールを適切に行う
- 妊娠中は分娩前に治療し、産道感染を予防
- 刺激性の石鹼の使用を中止(コラージュフルフル泡石鹼がお勧め)
- 整腸剤(ビオスリー)にて腸内環境を改善
- 急性期の性交渉は避ける