生理不順なんて放っておけばいい? 実は危険な思い込みです。
「生理が来ないけど、忙しいし気にしていられない」
「昔から周期がバラバラだから、体質みたいなもの」 そんな声を聞くことがあります。
しかし、生理不順は“よくあること”であっても、“放っておいていいこと”ではありません。 月経は体の状態を映す大切なバロメーター。周期の乱れは、体のどこかで異常が起きているサインかもしれません。
生理不順を放置すると何が問題なのか
1. 排卵が止まっている可能性がある
生理不順の多くは 無排卵 が原因です。 排卵がない状態が続くと、以下のような問題が起こります。
- 妊娠しにくくなる
- 子宮内膜が不安定に増殖し、不正出血が起こる
- 長期間続くと 子宮内膜増殖症 → 子宮体がんのリスク上昇
「生理が来ない=楽」ではなく、体のバランスが崩れているサインです。
2. PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)が隠れていることがある
月経不順の原因として PCOS が約30〜40% を占めると言われています。 放置すると以下のリスクが高まります。
- 不妊症
- 糖代謝異常(糖尿病のリスク上昇)
- 将来の生活習慣病
早期に気づけば、生活改善や治療でコントロールできます。
3. ホルモン異常が背景にあることも
生理不順は、甲状腺やプロラクチンなどのホルモン異常が原因のこともあります。
- 甲状腺機能低下症・亢進症
- 高プロラクチン血症
- 早発卵巣不全(POI)
これらは全身の健康にも影響するため、早めの評価が必要です。
4. 更年期の入り口の可能性
40代以降の月経不順は、卵巣機能の低下のサインであることがあります。 更年期症状の予測や対策にもつながります。
「忙しいから」「昔から不順だから」は危険な理由
月経不順は、 ストレス・生活習慣・ホルモン・卵巣の状態 など、体の重要な機能が乱れていることを示す“警告灯”です。
車の警告ランプがついたら整備工場に行くように、 体の警告灯がついたら産婦人科でチェックすることが大切です。
受診の目安
以下のような場合は、一度相談することをおすすめします。
- 生理周期が 24日未満 or 39日以上 が続く
- 3か月以上生理が来ない
- 不正出血がある
- 妊娠を希望しているのに周期が安定しない
- 体重変化・ストレスで周期が乱れた
これらがあれば、一度相談することをおすすめします。
まとめ:生理不順は「放置していいもの」ではありません
- 月経不順は体の重要なサイン
- 放置すると不妊・内膜増殖症・生活習慣病のリスク
- PCOSやホルモン異常が隠れていることも
- 早めの受診で改善できるケースがほとんど