月経周期の調節法
旅行や受験など大事なイベントと月経が重なりそうなときに、女性ホルモンのお薬(プラノバール)を使って、つぎの月経を遅らせたり早くしたりする月経移動を行うことができます。
月経周期の延長(月経を遅らせる)
次の月経予定日の5日前から延長希望日まで服用します。
あまり長期間遅らせると少量の出血があることがあります。
月経周期の短縮(月経を早くする)
月経第5日から7~14日間服用します。
生理を遅らせることより生理を早くするほうが不確実です。
一般的には、お薬の服用終了後2~3日でつぎの月経がきます。
しかし、個人差もありますので絶対確実ではありません。
指示どおり服用しなかった場合、期待通りに月経を調節できないことがあります。
お薬服用時の注意点
次の方は服用できません
血栓性静脈炎
肺塞栓症
乳がん
子宮がん
肝臓病
妊娠中
など
次の方は注意が必要です
肝障害
子宮筋腫
心臓病
腎臓病
てんかん
糖尿病
40歳以上
授乳中
など
喫煙される人へ
喫煙にて血栓症のリスクが高くなりますので、禁煙してください。
飛行機に乗る人へ
飛行機に乗るときは、機内で水分を多めに摂り下肢を動かすようにしてエコノミークラス症候群を予防してください。
お薬の副作用
副作用で、吐き気をもよおすことがありますので、吐き気止めのお薬を同時に服用して頂くように処方します。しかし、それでも悪心・嘔吐がひどい場合はご相談にお越しください。
このお薬により血栓症がおこることがまれにあります。
下肢の痛み・むくみ、激しい頭痛、胸の痛み、突然の息切れ、視力障害などがあらわれた場合、服用を中止して内科を受診してください。
また、皮膚の色素沈着がおこることがありますので、長時間の強い日差しは避けるようにしてください。