性感染症
(STD:Sexually Transmitted Disease)
性感染症とは、性的接触によって感染する病気の総称です。性的接触とはセックスだけでなくフェラチオ・クンニリングスなどのオーラルセックスやアナルセックスなどの性的接触すべてを含みます。いわゆる性病です。
性感染症(STD: Sexually Transmitted Disease)という用語は「Disease」=「病気」ですが、最近は、症状がないままに感染を拡げてしまう可能性がある「症状が出ていない感染状態」も含め広く考えるために、性感染(STI:Sexually Transmitted Infection)「Infection」=「感染」という用語が使われることもあります。
性感染症の中には、感染してもほとんど症状がない、もしくは全く無症状のものがあります。そのため知らない間に病状が進行していたり、パートナーに感染したりすることがあります。
妊娠中の感染では、流産早産・前期破水・死産の原因になることもありますし、赤ちゃんに感染することもあります。また、不妊症・子宮外妊娠の原因になることもあります。
性感染症は、たった一度のセックスでも感染することがありますし、無症状の人から感染することもあります。治療しても免疫は出来ず再び感染することもあります。逆に性感染症は性的接触以外の日常生活で感染することはありません。
性感染症は、感染予防、早期発見・早期治療が重要です。
感染予防
コンドームを正しく使う
不特定多数の人とセックスをしない
早期発見・早期治療
「もしかしたら」と何か不安がある
コンドームを使わなかったなどリスクの高いセックスをした
セックスパートナーが変わった
おりものが増えた・においが気になる、不正出血がある、性器周囲に痛み・かゆみがある、下腹部痛がある
などの場合は、はやめに産婦人科を受診してください。
性感染症スクリーニング検査
対象者
ブライダルチェック希望の人
リスクの高い性的活動を営む人
(不特定多数のセックスパートナーがいる人・コンドームをつけないでセックスする人など)
性産業従事者(commercial sex worker:CSW)ソープ・ヘルス・AVなど風俗業の人
何となく性感染症が心配な人
検査目的
性感染症スクリーニング検査の目的は、無症候性患者(自覚症状がない人)に対して感染の有無を明確にして、感染があれば早期の治療につなげて、将来の合併症の発症を予防し、また他者への感染を防止することにあります。
検査料金
性感染症スクリーニング検査は、患者希望により行われるため自費診療となります。
性感染症スクリーニング セットA(4疾患):10,000円(税込)
1. 性器クラミジア感染症(子宮頸管)
2. 淋菌感染症(子宮頸管)
3. 梅毒(血液)
4. HIV 感染症(血液)
性感染症スクリーニング セットB(7疾患):15,000円(税込)
1. 性器クラミジア感染症(子宮頸管)
2. 淋菌感染症(子宮頸管)
3. 梅毒(血液)
4. HIV 感染症(血液)
5. トリコモナス(帯下)
6. B型肝炎(血液)
7. C 型肝炎(血液)
※クラミジア・淋菌は喉に感染を起こすことがあり、その多くは無症状のため、フェラチオ(オーラルセックス)の経験などでリスクが高いと判断される場合は、耳鼻咽喉科にて咽頭検査もスクリーニング検査として追加することが望ましいでしょう。
※上記の料金は予告なく変更になる場合があります。