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緊急避妊
(アフターピル)

診療時間

緊急避妊
(アフターピル)

緊急避妊とは

緊急避妊(EC: emergency contraception)は、避妊しないでSEXした場合やコンドームが破れてしまった、ピルを飲み忘れた、など避妊に失敗した場合に行う緊急的な避妊です。SEXの後72時間以内に緊急避妊薬 レボノルゲストレルを服用することで、避妊を阻止します。緊急避妊薬は緊急避妊ピル、アフターピル、モーニングアフターピルとも呼ばれています。

緊急避妊薬 レボノルゲストレルの妊娠阻止率は81~84%しかありませんので、いつも行う避妊法ではありません。あくまで緊急的な避妊です。普段の避妊にはピル(OC)・ミレーナ(IUS)など、より避妊効果の高い方法を選択してください。

性犯罪・性暴力被害にあった場合は、警察(全国共通#8103)や性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(全国共通#8891)にてご相談ください。緊急避妊等にかかる費用を負担してもらえたり、さまざまな支援を受けられます。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター

Type

緊急避妊の種類

緊急避妊薬:レボノルゲストレル

料金10,000円(税込)

緊急避妊の料金には、診察料・指導料・薬剤料が含まれます。

※上記の料金は予告なく変更になる場合があります

避妊効果

緊急避妊薬レボノルゲストレルは早く服用するほど避妊効果が高く、妊娠阻止率は性交から24時間以内で95%25~48時間以内で85%48~72時間以内で58%です。避妊に失敗した場合は、できるだけ早く相談にお越しください。

副作用

悪心(23%)、嘔吐(6%)、頭痛、倦怠感などの副作用がみられることもありますが、一時的なものです。当院では悪心・嘔吐を抑える薬を一緒に処方いたしますのでご安心ください。それでも、もし2時間以内に吐いてしまった場合は、追加してレボノルゲストレルを服用する必要があります。

服用後の注意事項

レボノルゲストレルを服用することにより、排卵を遅らせることがあります。そのためレボノルゲストレルを服用した後が妊娠しやすい時期となりますので、次の生理のような出血があるまでSEXはしないでください。もし次の生理のような出血があるまでSEXを待てない場合は、レボノルゲストレル服用の翌日からピル(OC)を服用します。

妊娠阻止の確認

妊娠が阻止できたら生理のような出血があります。多くの場合3日くらいで出血がありますが、3週間以内に出血がない場合もしくは出血が非常に少ない場合は、妊娠している可能性があります。

服用後の診察

妊娠が阻止できたかどうか確認するため、必ず3週間後の再診にお越しください。妊娠が阻止できた場合の出血と不正子宮出血・妊娠初期の着床出血などと区別がつかないことがありますので診察が必要です。どうしても再診に来られない場合は、ご自身で妊娠反応検査薬を調べて妊娠反応陰性を確認してください。

Yuzpe(ヤッペ)

料金現在当院では取り扱っていません

緊急避妊の料金には、診察料・指導料・薬剤料が含まれます。

1970年代より行われている方法です。中用量ピルを使った緊急避妊法です。妊娠阻止率は57%とレボノルゲストレルより低く、悪心・嘔吐など副作用の割合も多いです。

銅付加IUD(ノバT380)

料金現在当院では取り扱っていません

SEX後120時間(5日)以内に子宮内に銅付加IUDを挿入すると、ほぼ100%妊娠が阻止できます。緊急避妊の方法として最も効果が高く、入れたままにしておくと5年間継続的に避妊ができるという利点もあります。しかし、銅付加IUD挿入により、性感染症のリスクの高い人は子宮内感染や骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性があり、まれに子宮穿孔を起こすこともあるので注意が必要です。

※現在日本で認可されているのはレボノルゲストレルを成分とした緊急避妊薬だけです。他の薬を使用し、トラブルが起こっても国の副作用救済制度が利用できず、不利益を被ることがあります。

※海外ではElla(エラ)、EllaOne(エラワン)という120時間以内の服用で95%妊娠が阻止できるという薬が使われていますが、日本では認可されていません。また、個人輸入したものは有効性や安全性は担保されていませんので、お勧めできません。

【緊急避妊薬は薬局より産婦人科での診察をおすすめする理由】

近年、緊急避妊薬レボノルゲストレル錠が診察なしで薬局でも購入できる制度が始まりました。
アクセスが広がることは大切ですが、産婦人科としては 「診察を受けてから緊急避妊薬を使用すること」 を強くおすすめしています。

その理由は、緊急避妊薬が「飲めば安心」という薬ではなく、
妊娠の可能性や子宮・卵巣の状態を確認する必要がある医療行為だからです。

【理由①】すでに妊娠している可能性があるため

緊急避妊薬は 妊娠を中断する薬ではありません
すでに妊娠が成立している場合には効果がありません。

産婦人科では以下を確認し、医学的に妊娠の可能性を評価します。

  • 最終月経日
  • 性交のタイミング
  • 出血の有無
  • 超音波検査による子宮内の状態

薬局ではこれらの確認ができないため、
妊娠に気づかず服用してしまうリスクがあります。

【理由②】診察子宮筋腫子宮内膜症卵巣腫瘍が見つかることがある

緊急避妊を希望して来院された方の診察で、以下の疾患が見つかることは珍しくありません。

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣嚢腫・卵巣腫瘍
  • 多嚢胞性卵巣症候群
  • 骨盤内感染症(PID)
  • 性感染症(クラミジアなど)

「生理痛が実は子宮内膜症のサインだった」
「不正出血が多嚢胞性卵巣症候群によるものだった」
といったケースもあります。

薬局では、これらの疾患を発見することはできません。

【理由③】緊急避妊後のフォローが重要

緊急避妊薬はあくまで“緊急的な手段”であり、
その後の避妊方法の見直しがとても大切です。

産婦人科では、

  • 低用量ピル(OC/LEP)
  • 子宮内避妊具(ミレーナ)
  • 性感染症検査
  • 月経痛・過多月経
    など、継続的なサポートが可能です。

薬局販売では、このフォローアップが十分に行えません。

結論】緊急避妊薬は「できるだけ産婦人科での診察」を

緊急避妊薬が薬局で購入できるようになった今でも、
安全性・確実性・将来の健康管理を考えると、
産婦人科で診察を受けてからの処方が最も安心です。

  • 妊娠の可能性を正確に判断できる
  • 子宮・卵巣の病気を早期発見できる
  • 避妊や女性の健康について総合的に相談できる

これらは、医療機関でしか提供できない価値です。

【まとめ】

  • 薬局でも買えるようになりましたが、妊娠の可能性や体の状態を確認することが大切です。
  • 産婦人科では、必要な検査を行い、安全に緊急避妊ができるようサポートします。
  • 不安なことがあれば、いつでもご相談ください。

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